2025年5月号(vol31)
「西東京市視覚障害者協会からのお知らせ(情報ほっとライン)2025年5月号 通巻31 」をお送りします。
■今頃の気候を「薫風(かぜかおる)の季節」と呼び、晴天の空を「五月晴れ(さつきばれ)」と呼ぶことでしょう。
五月晴れは、透き通った水色の様なブルースカイと呼んでも良い色彩だったと、目が見えていた頃を思い出します。
私(野口)には今更、その景色を見ることはできないのですが、強烈な日差しの感覚を肌に受けてブルースカイの色彩を、目の裏に浮かべています。
しかし、この青空の下は、大変危険な状況だと言うことを忘れてはなりません。
具体的には、「日焼け」「顔へのシミの原因」など、皮膚には大敵の紫外線が、年間で最も降り注ぐ季節に入るからです。
更に、紫外線は、目にとっても良くない波長の光です。
特に、眼球んの前面に位置する水晶体に悪影響を与え、白内障の原因となっています。
また、目の奥の黄斑部に悪影響を与えたり、視覚障害者の原因疾病の一つ、特定難病に指定されている「網膜色素変性症」では症状の悪化を進めてしまう原因となります。
また、紫外線は、晴眼の者でも、目の日焼けといわれる白目の部分が充血して赤くなるなど疲れ目の原因にもなりますので、皆様の周りの人たちにも、サングラスの使用、つば広の帽子や日よけ傘の使用をお薦めしてくださればと思います。
では、今月の話題は、
1) 西東京市障害福祉課・危機管理課と、障がい者の防災対応についての意見交換・懇談を実施しました。
2) 防災グッズとして、西東京市から無償貸与されている「防災FMラジオ」と、1月の学習会で、西視協の理事から紹介された「携帯ラジオ・TV・手回し発電nなど」機能を持つ防災グッズの紹介。
の2件の防災関係の話題をお送りします。
▼1) 西東京市障害福祉課・危機管理課と、障がい者の防災対応についての意見交換・懇談を実施しました。
西東京市視覚障害者協会も団体として参加している西東京市障がい者福祉をすすめる会主催で、今年1月25日(土)に開催された「西東京市で大災害が起きたら、障がい者はどうなるのか?」の学習会は、視覚・聴覚・身体の障害当事者、発達障害などの障害家族を抱えるご家族、障害者に対応した作業所・グループホームなどの事業者関係の方々、市議さんなど、多くの参加を頂き、それぞれに有意義な学習会となりました。
この学習会を踏まえ、先月15日に、障害当事者の視点から課題を共有する場として、
行政側としての障害福祉課、危機管理課との懇談を目的に、
学習会主催者側としての代表3人で田無庁舎を訪ねました。
その際の様子を今月の記事として紹介します。
▷懇談の主なテーマとして、後に示す①②③の3点を上げました。
それぞれに、「課題」、「意見・提案」、現状「」などを話題として、「成果」が有る様に懇談を進めました。
▷① 一時避難所・福祉避難所について
課題
・避難所運営体制(運営協議会)に地域差があり、障害特性への対応にバラつきがある。
・障害者の特性により一時避難所での集団生活が困難なケースも多い。
・障害者情報の事前把握が不十分で、運営側も配慮が難しい。
意見・提案
・障害特性に配慮した空間の確保(別室等)。が求められる。
・どの地域にどのような障害者がいるか、事前に把握・名簿化しておく必要があり。
・手帳による障害の証明は災害時には困難なこともあるので、名簿による情報共有が不可欠だ。
現状
・要支援者名簿への登録状況は対象障害者900人中5割程度。精神・発達障害者はさらに少ない状況にある。
・登録制度の周知・継続的な案内が不十分ではないだろうか。
▷② 在宅避難の支援について
課題
・災害時、支援が行き届かず取り残される障害者への懸念がある。
・高層マンションなどでは、移動困難者にも物資不足により外出を余儀なくされるケースが発生する。
行政の対応
・原則、在宅避難を推奨するが、名簿を元に安否確認班が対応予定。
・民生委員や地域組織との連携に期待している。
課題
・支援者不在の障害者も多く、把握・支援に限界がある。
・高齢者支援に比べ障害者支援体制はまだ未整備な状況ではないだろうか。
▷③ 事業所・グループホームとの連携について
意見・提案
・事業所やグループホームは利用者の安否確認ができるため、市が連携して役割分担すべき。
・実際の災害時(例:台風19号)には、社協のマンパワーが不十分だった。
・行政だけでなく、事業所や地域と協力して安否確認体制を強化する必要がある。
成果
・行政側が、事業所への協力依頼という視点が欠けていたことを再認識した。
・事業所や住まいの場との連携強化の必要性を共有した。
▷その他の意見・アドバイス
・自治会が無くても、10世帯で防災市民組織を作れば備蓄への補助が出る制度あることが紹介された。
・身近なつながりで防災体制を作っていくことが重要との意見共有した。
以上の様な話題を中心に、忌憚のない意見交換が、おおよそ1時間半を掛けて行われました。
総括として、感じたり、市当局と相互理解できたことは、
・行政による安否確認の重要性と限界があると相互に理解しました。
・民間や地域組織、障害者団体との連携を深めることが、今後の災害時支援に不可欠と確認しました。
・今回の懇談は、行政・市民双方にとって大きな気づきの場となった。
などが上げられます。
また、今後に展開される防災訓練などでは、障害に関わる当事者・家族・関係事業所などが、積極的に参加することで、当事者としての備えにも、避難所や地域での理解にも繋がることを確認しました。
障害者やその家族による市民団体として活動している「西東京市障がい者福祉をすすめる会」に声掛け頂ければ、協力体制が取れるだろうと伝えております。
ホットラインをお聴きの皆様も、学習会にご参加下さった皆様にも、更なる防災への備えに取り組み頂ければと願っております。
また、西視協もすすめる会も、引き続き、学習会の内容を充実させて展開していきますので、ご期待下さい。
▼2) 防災グッズとして、西東京市から無償貸与されている「防災FMラジオ」と、1月の学習会で、西視協の理事から紹介された「携帯ラジオ・TV・手回し発電nなど」機能を持つ防災グッズの紹介。
危機管理課から「FM西東京」と協定による防災情報を自動提供する「防災行政無線戸別受信機の貸与」と言う案内がされています。
市内75か所に防災行政無線(屋外スピーカー)が設置されています。
それでも、聞こえにくい地域や、暴雨風などで音がかき消されることがあります。
貸与されるFMラジオは、常に電源コンセントに繋いで使用します。使用電機は、非常に少ないレベルです。
室内に置かれたこのFMラジオからは、普段は音量を0にしていたり、FM西東京を聴いていても、
危機管理課や市の部局から防災に関係する緊急情報が発出された際は、自動的にFM西東京の電波を介して鮮明な音声が流れて来る仕組みとなっています。
また、災害が生じて、停電になった場合は、電池をセットすることで、引き続き防災情報を聴くことができます。
現在、この「FMラジオ(防災行政無線戸別受信機)」は、数に限りがありますが、障害福祉課、高齢者福祉課、総務課(以上、田無庁舎)、及び、危機管理課(保谷庁舎)に本人確認書類(身障手帳、運転免許証、健康保険証など)を持参のうえ、申請することで貸与されます。申請書は、窓口だけでなく、市のホームページから、予の入手も可能です。
また、現在、取り扱い窓口を拡大し、市内の公民館窓口でも受け付けていますので、是非、この機会に、お近くの公民館で手続きください。
詳しくは、西東京市危機管理課ホームページをご覧ください。
https://www.city.nishitokyo.lg.jp/kurasi/iza/bosai/josei/bousaigyouseimusentaiyo.html
情報ほっとライン・西視協からのおしらせ2月号では、記事として、先の学習会の報告を掲載しました。
その記事内で、参加された西視協理事、副会長の三原さんからご自身の備えについて、
「グループで話し合いをした時の感想として、市民防災訓練に、今まで参加していませんでしたが、参加しないといけないと思いました。」とのご意見に続いて、「情報を得るために防災ラジオはいつも使用するカバンに入れて持ち歩かないといけないと思いました。」の感想を頂きました。
学習会では、そのラジオを持参くださり紹介もして下さいました。
ラジオの機能は、「FM/ AMラジオ・協力LEDライト・大音量サイレン・手回し発電機・バッテリー機能」を有する優れものでした。
更に、西視協理事 金子さんから「ワンセグTV」も付いている最新機種も紹介して下さいました。
では、災害が発生した際の、この多機能防災ラジオの使用場面を想定してみましょう。
・停電になった自宅、避難所でも、 テレビやラジオ放送からの情報を手に入れる為に、手回しで発電・充電して、放送を聴くことができます。
また、蓄電した電気は、スマホの充電にも使えます。(手回しの回転数次第ですが、限度的には、10分程度の蓄電量の様です。)
・予め、電気コンセントからも、充電しておけば、バッテリー分は、電池として活用できます。
・建物内に取り残された。周りに、取り残されていることを合図することができます。
・真っ暗闇の様子だ。周りが判らない! ライトの点灯できる。周りに、合図を促すことができます。
などが、想定できそうです。
この商品の型式は「エコラジネオ TLM-ETR017」 販売元 株式会社テレマルシェで防災グッズとして、通信販売、通販生活などで、14,000円前後で販売されている様です。なお、機能が少なくなりますが、安価な防災ラジオも検索で出てきます。
図書館では、この2機種「 危機管理課貸与のFMラジオ」と「TLM-ETR017 」に同封されている「取扱説明書」を音訳したデータを準備中ですので、製品を手に入れた際には谷戸図書館の、ハンディーキャップ担当まで、ご相談ください。
♡「西東京市視覚障害者協会」は、西東京市の福祉関係団体として、会員に限らず、誰でも参加を歓迎する協会として活動しています。視覚に関して何らかの障害や不安をお持ちの方、支援活動をとお考えに賛同頂ける方、是非、協会役員までお声がけください。
そして、協会が、当局への福祉施策への要請や、皆様一人一人が困っていることや、他の方にもお知らせできる情報などの交換の場に成れば幸いです。
毎月、図書館からのハンディキャップサービスの「情報ほっとライン」に音訳でのお知らせと、印刷版を窓口カウンターに置かせて頂いています。
また、市の障害福祉課のホームページに「市内の福祉関係活動団体」として掲載頂き、社会福祉協議会のボランティア活動センターへの登録と、西東京市が運用している「ゆめコラボ」にも、登録しています。
なお、今年の西視協総会について、理事会での調整中につき、会員の方には、役員からの直接の連絡をお待ちください。
■今月は、西東京市視覚障害者協会 会長の野口がお送りしました。