2024年1月号(vol20)

「西東京市視覚障害者協会からのお知らせ(通巻20  2024年1月号 」をお送りします。

●何年かぶりのマスクを外しての初もうでが出来ました。色々な行事に制限を受けた3年間でしたが、今年はお互いの笑顔を直接見ながら話せると良いなぁ、と思うところです。
おや?視覚障害の私達にはお互いの笑顔を見ることは難しいかもですが、少しこもった声での会話だったのが、明るい声で会話できる様になったことは嬉しく思うところです。
恐れていた災害に始まった年頭、政治は騒がしくなりそうな予感をさせる 2024年度ですが、誰もが日々の暮らしは穏やかに過ごせることを願っています。
本年も、皆様に、視覚障害者協会からの話題をお伝えして参ります。宜しくお付き合いください。

さて、今月の話題をお送りする前に、先月号で朗読原稿の差し違いで2か月続いての「タンデム自転車」の内容をお送りしてしまいました。お詫びします。
本来の予定原稿は、図書館のご配慮により、「障害者基本計画の開設版」として臨時の「西東京市視覚障害者協会(以下、西視協)からのお知らせ」を配信していただきました。
では、今月の話題は、
1) 昨年11月号のタンデム自転車の話を聴いてから、体験会に参加して来た話。
2) 障害者支援から高齢者支援に移行となる「65歳の壁」に関する学習会開催のお知らせ。
及び、西視協の交流会案内の話題をお送りします。

●1) 昨年11月号のタンデム自転車の話を聴いてから、体験会に参加して来た話。

昨年末の情報ホットラインでは、全国で唯一タンデム自転車の一般道走行が禁止されていた東京都も走行が可能になった(2023年7月から解禁)のお知らせと、
国営昭和記念公園でのレンタル・タンデム自転車走行を楽しんだとの話題が紹介されました。
この紹介記事を聴かせて頂き、私も小学校以来の自転車に乗りたいとの気持ちを抱きました。
私とは、西視協で会計を担当させて頂いている金子と申します。

個人的なお話しになりますが、都内とはいえ、島しょ部の生まれです。高校卒業まで暮らしておりました。
その後、盲学校に進学する為、多摩で暮らすようになり、現在に至っています。
小学校高学年になる前までは、お友達と住まいの周りを自転車で楽しく走っていました。しかし電信柱にゴツンと挨拶する事しばしば!
車にも接触しそうな経験をするようになり、ついには接触するに至り、自転車に乗る事を辞めました。
しかし、潮風を受けて走る心地よさ、街角をお友達と駆け抜ける楽しさは、ズーゥッと思い出として、心に残っていたのですが、情報ほっとラインの話題を聴かせてもらってからは、「もう一度、風を感じたい!」との気持ちが沸き上がってきました。
情報ほっとラインに、「東京都盲人福祉協会では、タンデムの体験会を定期的に開催されています。」との案内が有りました。
この情報から調べてみると、11月に体験会が開催されることが判り、すぐさま、参加の手続きを取りました。

秋晴れの11月19日(日)、都心の「パレスサイクリングロード」に朝の10時前に同行援護の方に付いて頂き、会場に集合しました。
視覚障害の参加者は40名余りだったと思います。

始めに説明を受ける際は、久しぶりの自転車なので、バランスが取れるのだろうか、足を地面から上げて上手くペダルに乗せれるかの不安が有りましたが、
前に乗るパイロットさんの説明を聞き、お任せすれば安心だと言うことと、走行する期待を抱く様に変わりました。

コースは皇居前馬場先門から平河門までの全長2km余りで、今回の体験用に準備された、複数車線の一般道の左端の車線を自転車用にキープした所もあるという
車と並んで走るスリリングなコースです。
ほぼ直線だったので、カーブを体を傾けて曲がるという箇所は無く、出発からあっという間の到着でした。何度か、繰り返しの体験をさせて頂いたのですが、参加者が多くて、少々満たされなかったというのが本音です。
しかし、視覚に障害が有っても、タンデム自転車では、前に乗ってハンドル操作をされるパイロットさんがしっかりして下さっておれば、
後ろに乗るストーカはペダルを踏みながら、風を感じたり、周辺の音に耳を向けることに気兼ねなくできる楽しさが有ります。
今回の体験は、短時間でしたが、その風・音については、小学生の頃を思い出すのに十分でした。
次は、パイロットとして学生の息子と連れ立って国営昭和記念公園の、全長14kmの起伏とカーブも或ると聞いた自転車専用コースを楽しみたいと思います。(アッ、年齢がバレたかな?)

なお、今回の東京都盲人福祉協会(以下、都盲協)での体験会については、「タンデム自転車を楽しむ会」として東京サイクリング協会との共催企画でしたので、会員で無くても参加することが出来ました。
都盲協会員向けには、年間に数回の体験会やサイクリングイベントを企画されているとのことです。
今年度(2024年)の計画は未定とのことですが、会員に限らない体験会を含めて、都盲協の青年部X(旧ツイッター)に適時案内されるとのことですので、各自でご確認ください。

●2) 障害者支援から高齢者支援の介護保険に移行となる「65歳の壁」に関する学習会開催のお知らせ。

視覚障害に限らず障害者への支援制度の適用が、65歳を迎えると、介護保険における支援へと移行されることについての話をご存じてしょうか? 
65歳前に障害者となっていて障害者支援に関わる様々な支援を受けていたのが、65歳からは介護保険に同様の支援が有る場合、介護保険に移行するように厚生労働省から案内されており、西東京市においても、その方針が適用されています。
従って、65歳を迎えた障害者は、原則、介護の認定調査を受けて適用される福祉支援制度が介護保険制度へ変わっているのが現状です。
実際、障害者で65歳を迎えている方と、65歳以降に障害者となられた方におかれては、生活支援については介護保険の適用を受けておられる方が多いと思います。

しかし、65歳前に障害になられた方が、65歳になって介護保険に移行することで、支援内容の継続性ということへの問題が、いくつか生じることになります。
一つ一つを取り上げると長くなるので、主な3点だけを上げます。
・その1。これまでの支援計画などに関わって下さっていた支援相談専門員からケアマネジャー(介護相談専門員)へと対応っしてくださる人が交代することになります。
障害の特性を理解して支援計画を立ててくださっていた状況から、新たな高齢者介護を専門とした相談員に代わることになり、引継ぎが行われることになります。
・その2。 介護保険での支援サービスについては、所得に依って利用料金の負担割合が異なりますが、原則、利用料が必用となります。
・その3。 これまで障害者支援施設を利用していた施設に依っては、利用が出来なくなる場合があります。
以上、制度と言ってしまえば、それまでなのですが、介護保険制度が認知や高齢となって衰えていく身体への支援という立場と、生涯支援との背景が異なるにも関わらず、原則、一律に移行へとすることに問題が生じていると考えます。

さて、「西東京市障がい者福祉をすすめる会」に、私達と同様に障害者当事者団体として参加の「西東京市身体障害者福祉協会」では、この「65歳の壁」に関する学習会を以下の通り企画されました。
情報ほっとラインをお聴きの皆様におかれても、貴重な学習の機会となりますので、ご参集下さることをお薦めします。

▼案内「65歳の壁 学習会ポスター」の内容
表題: 「65才の壁」問題 講演会
障害者権利条約を元に、地域で安心して暮らすための課題や展望をわかりやすく解説します。「65歳問題」や支援者不足の問題なども考えていきます。
「障がい者が住みよい社会は   誰もが住みやすい…」~ 私達、一人一人に問われていること~
講師:藤井克徳さん(日本障害者協議会代表)
開催日時: 2024年2月8日(木) 10時~11時半(開場9時45分)
開催場所: フレンドリー 多目的室(定員60名:先着順)
主催・共済: 西東京市身体障害者福祉協会・西東京市障がい者福祉をすすめる会
ご参加希望の方は、 「井口℡090-4053-4554・Email ntsusumerukai@gmail.com」のいずれかにご連絡ください。
▼西東京市障がい者福祉をすすめる会からも以下のコメントを出しています。
日本障害者協議会 藤井克徳代表をお招きして、「 65 歳の壁」問題の講演会を開催します。
「障がい者の「 65 歳の壁」問題を中心に「障がい者が住みよい社会は誰もが住みやすい…」~私達、一人一人に問われていること~をテーマにお話いただきます。
障がい者が 65 歳以上になることで、従来の障がい者福祉サービスを受けられなくなる「 65 歳の壁」問題があります。
障がい者に福祉サービスを提供する障害者総合支援法では、介護保険に同様のサービスがある場合、介護保険を優先するよう求める規定があるため、それまで受けていたサービスが受けられなくなったり、急に負担が増えたりする不都合が生じており、司法判断が下される事態も生まれています。
当会は数年前からこの件について問題意識をもっていました。
まず、「 65 歳問題」とはなにかを理解し、全国でその問題を解決するためにどんな活動がなされているのかを学び、その上でいま私たちが西東京市でできることはなにかを考え、実行していきたいと思います。
より多くのみなさんがこの問題に関心をもつことを期待して、 この講演会を企画しました。
なお、この講演会は西東京市身体障害者福祉協会との共催です。
日本障害者協議会とは 障害の種別や立場、考えの違いを乗りこえ、障害のある人々の社会 におけて「完全参加と平等」や「ノーマライゼーション」の理念を 具現化することを目的として、各種事業を全国的に展開しています。
設立: 1980年 4月 19日
加盟団体:障害当事者の運動団体をはじめ、障害者の家族、施設、 社会福祉、教育、医学・リハビリテーション関連の 専門職、研究者など多彩です。さまざまな団体が 加盟していることが一番の特徴です。
最後に、講師の藤井克徳さんは、情報ほっとラインをお聴きの皆様、今回の案内をさせて頂いております野口と同様に、視覚障害者でもあられます。
「65歳の壁問題」について、視覚障害当事者としての話題にも接することができると思いますので、是非、ご参加をお薦めします。

■ 西視協では、会員に限らず、誰でも参加を歓迎する交流会を定期的に開催することを年度初めの定期総会で決定しました。今年度は、最後になりますが3月10日(日)を予定しています。
開催場所:西東京市障害者総合支援センターフレンドリー、午後1時30分からを予定しています。是非ご参集下さい。
スマホの便利なアプリ情報の紹介、視覚障害者支援に関する情報や意見交換などを行いたいと思っています。
市当局への要望や制度についてなどが出てくれば、視覚障害者の声として対応したいと思っています。
また、会員の参加条件について、広く門戸を広げての参加しやすい協会になることへの会則変更の起草を行う予定です。

■以上、今月の話題を金子・野口からお送りしました。