2022年9月号(vol4)

西東京市視覚障害者協会 お知らせ  令和4年9月 第4号
発行:西東京市視覚障害者協会 連絡先:三原(042-463-6765)・野口(0422-77-7653)

令和4年9月の西東京市視覚障害者協会からのお知らせです。
木々の上から聞こえていた蝉に代わって、草むらから聴こえてくる虫の音色が涼やかに感じる様になってきました。皆様、つつがなくお過ごしでしょうか。未だにコロナへの不安が払拭できないところですが、外出するのにも気持ちの良い季節を迎えています。
そこで今回は、お出かけする際に利用される鉄道駅についての話題を提供しましょう。

去る7月初め、東京都盲人福祉協会の東久留米支部による企画で「西武鉄道の電車とホーム状況の見学会」が行われました。
会場は西武球場前駅で、沿線の協会関係障害者とガイドの10組が参加させていただきました。
そこでは、車両についての解説や線路内に立ち入ってのホームと車両の下部の構造を理解することや、安全のための設備を教えていただきました。また、非常時に線路上に降りるはしごを体験して来ました。

見学会当日私たちが集合した時、埼玉県立特別支援学校塙保己一学園(旧埼玉県立盲学校・川越市笠幡)の生徒さん達の体験学習がされており、元気な声が駅構内に広がっていました。夕方の「NHK 首都圏ニュース」でも紹介されていました。

さて、見学の流れです。
ホームには10両編成の電車が止まっています。車内に入って西武鉄道の職員さんから説明を聞きます。
車内での緊急時に乗務員に連絡する「車内非常通報ボタン(通称SOSボタン)」があること、車内監視用のカメラが設置され始めているとの説明がありました。
また、緊急時に車外に出るための非常用ドアコックがあるのですが、その操作については線路上に出ることになり危険なので乗客の判断では使わない様にと言われました。

続いて、ホームの先端部から線路内に立ち入り、車両の反対側に出ました。
右手に先ほどの車両、左手はホームの横壁で、その間に敷設された線路をたどって歩きます。
電車の床下の機材や車輪やモーターなどからくるものだと思いますが、熱や油のにおいを感じます。車両に触ることや白杖でつつくのは感電することもあり危険なので厳禁です。
ホーム側を触って感じるのは、意外と線路からの高さがあることです。西武球場前駅では、ホームの淵から線路の敷設地面に向かって側面が垂直の壁となっています。もし、不幸にして線路内に落ちてしまったとき、一人でよじ登ってホームに戻れるかと言うと、ほとんどの人には無理だと思います。
西武球場前駅ではホーム下に退避するための横穴がいくつか設けられていました。おおよそ40m毎、車両2つ分毎になると思います。向かい側のホーム下にもあるようです。結構な奥行きがあったり、横幅の広い所もありました。盲学校の生徒さんのニュースでは、数人が横穴に入って体験する場面が放送されていました。

続いて、本来は非常時に線路内に降りるためのはしごなのですが、今回は電車の側面の扉に掛けて、電車内に戻るために使っての利用を体験しました。
アルミ製の意外と細いパイプ状のはしごです。グラグラするし、二人以上が同時に使える様な強度を感じませんでした。視覚障害者には手助けが有っても危ないと思います。

ホームに戻り電車を外からの見学です。見学の車両は、8両と2両の編成が連結された10両編成でした。車両ごとの連結部分の外側には、車両同士の隙間をできるだけ少なくする工夫として、隙間に外幌と言うカバーがされています。しかし、2両と8両編成の連結部分は、運転台が向かい合っており、相当広く空いた空間があります。当然床はありませんし、視覚障害者で、乗車時に空いた部分を開いた扉と間違って線路に落ちる事故が発生しています。最新車両では、この接続部で車両の扉が開いている時に、「ここは扉ではありません」と音声案内が流れている車両が増えているとのことで、今回もそれを体験しました。

最後に、ホーム上の柱に設置された「非常通報ボタン」について説明を受けました。
同行されているガイドヘルパーさんに限らず「線路内に人が落ちた、大きいトランクや荷物が落ちて事故になりそうな非常時には躊躇なく押してください」とのことです。
この非常ボタンを押すと駅構内は緊急ライトが点滅し、非常用ブザーが鳴動し、概ね2km範囲の電車に緊急停止が通知・発報されます。

以上、見学ツアーの中継をしましたが、参考になったでしょうか?
参加した者の感想として、「線路からホームの高さに驚きパニックにならないか」、「逃げ場が見つからない場合の心配」、「まずは絶対に落ちない行動に心がけることを思った」などや、「普段、経験できない事が出来たので、とても自分の為になりました」と企画への感謝の声がありました。

さてこうなると、絶対にホームから転落してはならないのですが、私達西東京市内に在る西武鉄道の5駅(田無駅・西武柳沢駅・東伏見駅・ひばりケ丘駅・保谷駅)についてホームの構造や線路の周りの様子がどのようになっているかを知っておきたいところです。
もしもに備えることや、パニックにならないための心構えになると考えます。
今回のお知らせを作成しながら、5駅について調査しました。内容は「ホームから転落した場合」を想定して、ホームや線路周りがどの様子なのかです。
次回以降に紹介しますので、ご期待ください。

今月は、野口がお知らせしました。