2022年8月号(vol3)
令和4年8月 通巻3 の西東京市視覚障害者協会からのお知らせです。
立秋を迎えたとはいえ、8月は1年を通して最も厳しい暑さが続きます。更に、コロナによる緊張の日々も3年になりました。
健康な体調の維持を続けるのも大変ですが、さわやかな秋まで元気に過ごしたいですね。
今月は、
1)第75回全国視覚障害者福祉大会 名古屋大会(5月31日、6月1日)(主催、社会福祉法人日本視覚障害者団体連合 の報告)
2)日常用具購入対象音声機能付体温計の紹介
3)日常生活用具対象外ですが、コンパクトな非接触式の音声機能付き体温測定装置の紹介
をお送りします。
今回は、「第75回全国視覚障害者福祉大会名古屋大会(5月31日、6月1日)(主催、社会福祉法人日本視覚障害者団体連合 )で採択された決議の一部を都盲協会報「点字東京Vol.324」から紹介します。
この大会は、全国の視覚障害、盲人福祉協会の連合体によって開催されているもので、都盲協からは笹川会長が代表として出席しました。
以下、決議された内容を紹介します。
一、 障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法の制定を踏まえ、あらゆる生活の分野で視覚障害者への情報保障をさらに進めることを要望する。
一、 鉄道施設を視覚障害者が安全安心に利用するために、「駅のホームドア」や「踏切を確実に渡るための設備」等のハード面の安全対策を都心部だけでなく地方にも普及させるとともに、声かけ等のソフト面の支援も広めることを要望する。
一、 視覚障害者が道路を安全安心に移動するために、視覚障害者用誘導ブロックの連続的な敷設と統一された音響式信号機の設置を推進し、高度化PICSに対応する信号システムを設置する場合は全ての視覚障害者が使いやすいものにすることを要望する。
一、 様々な災害から視覚障害者の安全を守るために、自治体の防災対策や取り組みに視覚障害者のニーズを反映させ、個別支援計画の作成や避難所における視覚障害者対応の充実を要望する。
これらは、採択された決議を原文のままに紹介しました。
内容としては私達、西東京市に暮らす視覚障害当事者も同様に思うことでもあり、機会が在る度に、福祉施策をすすめる市当局などに伝えていきたいと思います。
その他にも、次の様な決議がされました。
「使いやすいICT機器やシステムの開発と普及」・「視覚特別支援学校及び盲学校における理療科教育の改革 」・「インクルーシブ教育を受ける視覚障害児・者の十分な教育機会の保障」・「中途障害者・高齢者を中心とした全ての視覚障害者が自立した社会生活を送るための支援」・「視覚障害あはき師等が職業的自立を図りながら活躍するための就労環境の整備」・「就労する視覚障害者が力を最大限発揮できる環境の整備」
「新型コロナウイルスに感染した視覚障害者への対応」・「視覚障害者が取り組む文化・芸術やスポーツ活動についての社会への周知や支援」 いずれも、障害者福祉の問題が示されている内容と言えるでしょう。
今後、このコーナーでも決議に挙げられた様な鉄道に関する安全についてや、誘導ブロック・災害への対応など関係する話題を取り上げたいと思っています。
ここからは、「見えない・見えにくい」と感じている皆さんに、便利なグッズの紹介です。
今回の「情報ほっとライン8月号」が届くころには、第7波と言われているコロナがどうなっているのかを心配しながら原稿を書いています。
いくつも上げられるコロナの症状に、最も共通するのが体温の上昇です。身体に変調を感じた時に真っ先に体温の変化を知りたいものです。
かつての水銀柱の目盛りを読むタイプや、数値で表示される機器では、計測中の様子も分かりにくいし、私達視覚に障害がある者や視力に不便を感じる者には確認するのが困難な場合が多いです。
やはり、計測値を音声で知らせてくれるとありがたいですが、皆さんはどのように対策されていますか?
最近では、日常的に飲食店や人々が集まる会場の入り口で、体温を計る器具を係員から向けられたり、身体の表面温度を自動計測して音声で問題がないかを判断してくれる装置の前を通る様に誘導されます。
しかし、これらの装置は、瞬時に計測されますが業務用で、それなりの大きさで結構なお値段です。
音声機能が付いた体温計としては、脇の下や口内の舌にセンサー部分を挟んで計るタイプがあります。
日常用具購入手続きのできる日本点字図書館にもあります。
西東京市においては、重度障害に限定されますが、日常生活用具としての助成対象になっています。
商品名:けんおんくんMC-174V 音声付き電子体温計
メーカ:オムロン 販売価格:9000円 プラス送料や振り込み手数料が掛かります。
検温結果が出るには数分を必要とします。助成が無ければ、ちょっとハードルが高いですね。
今回、紹介するのは、大きさとして単3電池を横に6本並べた程度のコンパクトな非接触式の音声機能付き体温測定装置です。計測の仕組みは、店舗の入り口などで見られる装置と同じで、個人用としてオンラインショップで 4,000円程度で入手できる商品です。こちらは日常生活用具の助成対象ではありません。
電源を入れると「いらっしゃいませェ」と言うのがご愛敬です。
おもて面にあるセンサー部分を、おでこか手首などの体温が一定と思われる部分に少し離して向けると計測開始です。直後に2インチ程度のモニターに計測された体温が表示され、音声で読み上げてくれます。
入手される方は、オンラインショップで次の商品検索をして下さい。
商品名:非接触温度計内臓ドアベル ・品番:FTW03
メーカは中国製と思われます。
サピエ図書館に登録されている方でしたらテキストデイジーに説明書がありますのでFTW03で検索して下さい。
医療機器のように認定されたものではありませんが普段使いとしての機能はあると思います。
なお自動では電源が切れないため、使用後の電源の切り忘れにはご注意ください。
音声機能と瞬時に計測できるのは、視覚障害者だけでなく高齢者の方や幼児達にも便利な製品ではないかと思います。情報提供の野口は、2年近く、トラブルも無く使っています。
最後に、ここでのお知らせとして購入に関する責任はご容赦ください。各自でご判断を願います。
今回は、野口が情報を提供しました。
**情報ホットライン8月号より**